TA中の日本縦断
その1・北海道編
その2・東北編
その3・信州編
その4・完結編
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その1・北海道編
●メンバー紹介
田中 良忠
このレポートの製作者である。現在、芝浦工業大学、システム工学部、機械制御学科3年ならびにサイクリング同好会所属、スミタラバネロパールイズミ所属(BR-2)。20歳。
普段乗っている自転車は、フレームがラバネロアルテック2+エスプレッソ、コンポがDURA-ACE MIX ULTEGRAである。今回使用した自転車は定価7万円程度のものでフレームがランドギアマウンテンバイク、コンポがSTX-RC、タイヤがユッチンソントップスリックゴールドである。当然キャリアを前後に取り付けキャリアバックを前後に2つづつ取り付けている。自転車と装備がどのくらいの重さかというと、両手で自転車が持ち上がらないぐらいの重さという事で想像してもらいたい。
八巻
現在、芝浦工業大学2年ならびにサイクリング同好会所属。出身地は石巻。19歳。趣味は自転車、ジムでのバイト、ジムでの筋トレ。普段乗っている自転車はフレームがTNIアルテック2+カーボンバックでコンポがDURA-ACEのものである。今回使用した自転車は昔のジャイアントのマウンテンバイクのフレームにデオーレLXで組んだものである。
井伊
現在、芝浦工業大学2年ならびにサイクリング同好会所属。出身地は愛知。19歳。趣味は自転車、宮崎アニメが好きとの事(本人談)。普段乗っている自転車はフレームがプジョーアルミでコンポがULTEGRAのものである。今回使用した自転車はマングースのマウンテンバイクでコンポはデオーレで組んだものである。
●日本縦断用の装備
4日分の着替え、タオル、スイムタオル(このタオルが非常に役に立った)、カッパ、サンダル、SPDシューズ、ヘルメット、サングラス、保険証のコピー、旅費、洗面セット、ビタミン剤、工具、消耗部品(スポーク、チューブ等)、4人用テント、寝袋、銀マット、コールマンのガスコンロ×3、燃料タンク×2、ファンネル(燃料をコンロに入れるためのじょうろのような奴を我々はその形からこう呼ぶ)、ライター、キャンプ用なべ、10合なべ、ラジカセ、カメラ。
7月30日 走行距離1km
いよいよ日本縦断に向けて出発。計画としては本土最北端の北海道、宗谷岬まで電車で北上してそこから自転車で南下していき本土最南端、鹿児島、佐多岬まで走り、電車で帰って来るというものだ。大学のある東大宮駅に集合して始発に乗り青春18切符で行く予定なので、前日に大学の近くに下宿している八巻の家に泊まらせてもらう。朝4時に起き身支度を済ませ、行こうという時に八巻がまだ準備できていないと言い出し初日から大パニックとなる。結局始発の来る1,2分前にぎりぎり間に合う。この日は一日電車に乗り函館まで行く。
7月31日 走行距離10km
電車での移動2日目。この日も電車での移動だ。途中で10分ほど停車した駅(宗谷本線、幌延駅)は、もの凄く感動的な光景であった。線路は前も後ろも果てしなく延々と続いていて、駅は古臭い感じがしていて静かで、まるで映画や小説出てくるような駅であった。後にも先にもこの時より旅をしている、旅が始まると強く感じた事はなかった。
稚内につき駅前で記念撮影をした後、送っておいたキャンプ用品を受け取りにヤマト運輸稚内営業所に行く。その後、米や調味料等、食料品をを買出しした後、せっかく来たんだからと野寒布岬まで走り、稚内市内の公園にテントをはり一夜を明かした。
8月1日 走行距離130km 稚内〜宗谷岬〜稚内〜幌延
朝6時に起き飯を炊き、食事をすませる。ちなみに献立はご飯に具がワカメの味噌汁だけである。テントをたたみパッキングを行い出発する。
稚内から宗谷岬に向かう。宗谷岬までの道のりは風が強くスピードが上がらない、左手に海、右手に丘といった景色が印象的であった。宗谷岬につき3人で記念撮影をする。日本縦断のスタート地点ということもあって3人とも気合がはいり稚内までの帰り道を猛スピードで走り抜けた。
稚内に戻ってきて八巻がブロックタイヤでは辛いと言う事になり自転車屋を探す。たまたま見つけた自転車屋がプロショップで八巻がスリックタイヤを買ったあと、今中大介さんがツールド北海道で優勝した時のチャンピオンジャージとか初代DURA-ACEとかを見せてもらう。なんでもこのお店の人は北海道車連の方だとか。北海道のレーサーは冬の間トレーニングはどうしているんですか?という問いに対してローラー台での練習とマウンテンバイクにスパイクタイヤをはかせての練習をするとの答えに北海道のレーサーはやる気を維持するのが大変だなと思う。
タイヤをはきかえ出発するとすぐに車に乗った男が話しかけてきた、その男は大学生らしく、なんでも卒業制作に使う写真を取らせてくれとの事だ。それならと快く承諾し写真を取ってもらう。
12時まで走り適当な牧草地で昼飯にする。ちなみに昼飯の献立は缶詰2個とふりかけと米だけである。安く上げるために朝飯と昼飯はほぼ毎日この献立になる。刈り取られた牧草を枕にして1時間ほど昼寝をする。勾配の緩い長い丘に牧草地や草原が辺り一面に広がり所々に牧草ロールが転がっていたりしていて、いかにも北海道っていうような景色が美しく、来てよかったなーと感じた。
そこからさらに南下していきサロベツ原野を走り幌延につき町内にある公園に今夜はテントをはり泊まる事にした。ちなみに今日の夕食は肉抜きの八宝菜と米。
8月2日 走行距離140km 幌延〜名寄〜クリスタルパーク
この日も朝6時に起き、支度して出発する。この日はもくもくと走る。走っている時はラジカセで音楽をかけて走る事が多い、この日は井伊が持ってきた魔女の宅急便のサントラをかけていた。アニメソングだが意外と北海道の景色とマッチして雰囲気が出てよかった。草原地帯から森林地帯へと景色が変わって行く。森林地帯に入ってから2度ほどキタキツネが道をよこぎって行った。道の駅びふかにて昼飯にする。道の駅びふかでおいしい牛乳と揚げじゃがを食べた。30kmほど走り名寄の60万本のひまわり畑に行く。ここでの景色も素晴らしく辺り一面ひまわりだらけであった。そこから小さい峠を1つ登り今夜の宿泊地となるクリスタルパークに行く。クリスタルパークとは日本最低気温-41.2℃を記念して作られた公園である。幸運な事に公園の管理人のおじさんと仲良くなり公園の管理室の玄関内を貸していただき泊まらせてくれた。管理人のおじさんありがとう!
8月3日 走行距離110km 幌加内町クリスタルパーク〜北竜町道の駅サンフラワー北竜
この日はどしゃ降りの雨、それでも前には進みたいから走る。ただし風邪を引かないようにするため昼休みで体が冷えないように午前中で行ける所まで行こうという事になった。目的地の道の駅サンフラワー北竜についてから昼飯を食う。昼飯の際中、どこかの陸上部が合宿をしているらしく、こちらが昼飯を食っている近くを走っていく。なんだこいつらみたいな目で見られていた。その後、道の駅内にある温泉に入り休憩室で閉店まぎわまでまったりと休憩する。
8月4日 走行距離120km 北竜町道の駅サンフラワー北竜〜小樽
昨日とは打って変わって見事なまでの快晴。朝日が美しい。近くにある日本一のひまわり畑なる所に行くと、名寄のひまわり畑とはまた一味ちがった感じがする。ひまわりを植えている間隔がこっちの方が狭いからかな?追い風の中ハイペースで走っていく、この辺りになると車の数も増えてきて、北海道っていう感じがしない。途中ロイズチョコレートの直売所があったので八巻の希望によりよってみた。あまりにも高級な外構えで場違いな雰囲気で恥ずかしかった。昼飯を小樽の10km手前の銭函という海水浴場で食べてその後海水浴を楽しんだ。海水浴客はたくさんいたが、北海道の海は予想どうり冷たく長時間泳いでいられない。しかしビキニのオネーチャンはまぶしかった。小樽はレンガ倉庫と小樽運河以外に特に見るところはなかった。この日、札幌の近くを通っていたのだが3人とも札幌は何度も行ったという事から、札幌観光は行わなかった。
8月5日 走行距離140km 小樽〜黒松内町 道の駅黒松内
この日は峠が4つという北海道編の中では最も厳しい一日となった。はっきり言って小樽とは坂の町である。出発0kmからいきなり650mアップの峠があり、この装備ではかなり苦しい。ウォーミングアップなしでロードで1000mアップしているような感覚だ。峠の下りの途中にある牛乳屋で大きい牛乳を一本買い3人で回し飲みする。次の稲穂峠に入る少し手前でフェラーリが4台ほど一気に我々を抜いていった。皆あ然とする。ニセコの少し手前のおいしいお水の出る倶知安という所でお祭りをやっていたので昼飯がてらよって見る。露天で揚げじゃが買おうとしていると八巻が露天のおばちゃんと打ち解けて露天のおばちゃん相手に値切り交渉をはじめて見事に値切りきってしまった。八巻のこういった人とすぐに打ち解けられる性格は大したものだと思った。
今日はかなり疲れた。なれない生活、食事、環境で井伊、八巻ともに疲れが見え始めていた。特に八巻は膝が痛いと言い出していた。そろそろ休息日が必要なようだ。
8月6日 走行距離120km 黒松内町 道の駅黒松内〜青森
昨日、八巻の調子が悪かった事もあって今日はペースを落として走る事になった。しかしその甲斐もなく八巻はリタイヤしてしまう事になる。理由は「膝の故障」だった。ここまで八巻は意識して1番ペダルを回していたから足には、きていないと思っていた。まさか北海道でリタイヤ者が出るとは思ってもみなかったから八巻からリタイヤ宣言が出たときは驚いた。その後、函館までなんとか走り、八巻と五稜郭をみて函館名物ラッキーピエロのハンバーガを食べて、八巻は翌日の電車で実家に帰るというので、函館駅で分かれる事にした。残った井伊と自分は夕方の電車で青森に渡った。
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